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価格:¥ 1,575 ブランド:講談社 発売日:1979-04 通常24時間以内に発送 大きい画像を表示 |
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大学時代にこの本を題材に論文を書くという講義に参加していました。当時は楽しんで読む事はできませんでしたが、その後ことあるごとに手に取ってみます。現在こどもたちに作文指導をするボランティアをしていますが、題材に使っています。
丸い形をしたものが、その欠けたパイ型のものを探しに出掛けます。
倉橋由美子さんの訳では「ぼくを探しに」という邦題が付けられていました。ふた昔ほど前女子大学生に、「アルジャーノンに花束を」などと並んで、とても人気があった作品だったと記憶しています。「自分探し」などという言葉が流行りだしたのは、この絵本のおかげなのか、どうなのか、私にはわかりません。
原題は、THE MISSING PIECEなのです。これが「ぼくを探しに」と訳され、たぶん「自分探し」などという言葉の流行に影響を与えたということは、たぶん日本に特徴的なできごとではないか、と考えます。
時間があれば、アマゾンの、英語で書かれたレビューを読んでみて下さい。「欠けた部分」というのをどう解釈するか、ということに、日本人と西洋人では違いがあるようです。英語のレビューでの多くは、「欠けた部分」というのは「欲望の対象」、たとえば「つれあい」ですね。それは「自分」の外にあるものです。夫と別れた女性がこの作品について娘と話し合う、というとても面白いレビューがあります。
日本の「ぼくを探しに」はその点、対象がない。なんだか自分の頭のなかのことだけでいっぱいになっているような印象が、私にはするのですが、どうでしょうか。
どこかにいるはずのたった一人を捜し求め、
見つかっても、やはり、自分は一人だと。
探さなければよかったのか?であわなければ?
そうではない、出会って初めて気付いたのだ。
ひとりの楽しさを。
訳者が倉橋さんと言うのが少し驚きです。
「大人のための残酷童話」しか知りませんが、
よくよく考えると、ああ、なるほどと納得しました
大人向けの絵本です。
その人の感覚によって『ハッ』とする人、『そりゃそうだ』と思う人、読み終わる前に本から目をそらす人に分かれるんじゃないかと思います。
自分が読んだらどんな反応をするのか、試してみて下さい。
すごく単純な絵と文章。
でもすごく深いです。
人はいつでも自分の中に何か満たされない孤独感を感じ、そんな自分を理解してくれる人を探しています。
そう自分にピッタリなパートナーが見つかれば、孤独から開放されて、幸せになれると・・。
でもこの本は「本当にそうなの?」と問い掛けてきます。
自分を満たすのは他の誰かなの?
ピッタリの誰かが見つかるとそれだけで幸せになれるの?・・・と。
「見つけた!」とはしゃぐ瞬間、それまで見えていた自分の周りの幸せの瞬間を、
通り過ぎてしまうこと、楽しかったことができなってしまうMISSING PIECEが、
そしてその後、そのピッタリを手放した時に再び訪れる自由な様子がとっても印象的です。
「幸せってなんなんだろう?」そんなことを考えさせられるとっても深い一冊です。










