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価格:¥ 2,900 ブランド:文藝春秋 発売日:2005-05-27 通常24時間以内に発送 大きい画像を表示 |
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「事態が最悪になりそうに見えても大抵の場合それほどにはならないものだとは、僕も経験上知っている。」
これはこのシリーズの一方の主役、若主人バーティ・ウースターの言葉なんだけど、“事態がそれほどにはならない”のはもう一方の主役、天才執事ジーヴズの暗躍があればこそなのは、読者も、もちろんウースターも知っている。
“バカ殿”ウースターが、一目ぼれ癖のあるくされ縁の友人ビンゴや、お節介焼きのアガサ叔母によって、事件(つーか難題)に巻き込まれ、ジーヴズが飄々と暗躍して一件落着ってワンパターンなんだけど、これがいくらでも読みたくなっちゃう代物なのである。とにかく、人物設定、ストーリー設定が巧みだ。“お約束”の居心地のよさ(例えば「男シリーズ」で植木等がC調なこと仕出かすと上司の人見明がぼそっと「ばか」ってつぶやくアレ)が充満している。ジーヴズとウースターのタッグは最強であり、誰もかなわないのだ。主人と従僕、馬鹿と天才なんだけど、お互いが必要としている間柄で、どっちが欠けても物語は成立しない。ほがらかな愚者を支えているのは賢者であるが、その聡明な従者は度量の大きな主人に生かされているのである。
“バカ殿”ウースターが語り手っていうのがミソで、番外で一篇だけジーヴズが語り手のものがあるんだけど、これはいわゆるメイキング、楽屋裏、ネタバレであって本編にはなりえない。ミステリーで言えば常にジーヴズが“鍵”なのだから...
それにしてもウースターとジーヴズの関係もさることながら、ウースターと友人ビンゴの間柄がとってもいい。“くされ縁”ってやつは、実はお互いに依存してないし、遠慮もないし、何ヶ月会わなくても関係に変化がないってことなのだ。こうした稀な友を得られただけで、人生はきっと、それでもうOKなんじゃないだろうか。
タイトルからしてちょっとミステリーなのかな?と思ったら、これが抱腹絶倒!のんきなお金持ちバーティと素晴らしき執事ジーヴズのコンビは素晴らしい。ジーヴズのご主人様へのファッションチェックもおっかしい。久しぶりに爽快感溢れる作品に出会いました。短編集なので忙しい方にこそ読んで欲しいです。
ロンドンの、それも紳士が集う社交場には必ずウッドハウスが置いてある…というほどに、
洗練された文体とウィットに富んだこの物語は、
有能な執事と若き貴族との掛け合いを楽しむ単なる「落とし噺」ではない。
だからこそついつい引き込まれて次の話が読みたくなってしまい、
行間から滲み出る高尚かつ重厚な雰囲気を味わいながら、
紫煙を燻らせ、またハーフパイントのお代わりか
スコッチのダブルをつい飲み過ぎてしまう…
秋の夜長にはちと早いが、
昼間の熱が冷えた夕暮れ時から楽しむのも、一興…
本年の連休に合わせて公開されたという『銀河ヒッチハイク・ガイド』。日本公開は秋になるというが、そのナレーター役にフィーチャーされたのがスティーヴン・フライで、BBC版TVシリーズでジーヴズその人を演じたそうな。バーティは勿論ヒュー・ローリー。同じケンブリッジ・フットライツ出身。英国コメディが今年は盛り上がる・・・。盛り上がって欲しい、という切なる願いを込めて、本書を推す。ポイントはスとズの違い。『比類なきジーヴス』国書版はスだが、かってモンティ・パイソンのジョン・クリースが正しくはクリーズであると明らかになったわけだから、やっぱスよりはズのほうがらしいと思います。とにかくウッドハウスが英国人である以上面白いに決まってる。








