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価格:¥ 660 ブランド:文藝春秋 発売日:2002-09 通常24時間以内に発送 大きい画像を表示 |
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以前、電車の中で下巻を開いたところ、涙が止まらなくなり大変な思いをしました。
今でも「嘉一郎の母への想い」の部分を数行読んだだけで、ツーッと涙が出てくるスゴイ本です。
私の一番の感動作です。しかも主人と仲良くなるきっかけにもなった本で、今では歴史小説が好きになりました。
さすが浅田次郎さんの小説だけあって、とても読み応えはあるし、話の進め方がとても計算されているし、どんどん先を読みたくなるほどの小説であることは、このサイトの皆さんのレビューの通りです。
でも、感情移入はできませんでした。涙線も残念ながら熱くなりませんでした。
あまりにも家族に対する愛を誇張し過ぎているからかもしれません。
あまりにも理想的なお父さんであるからかもしれません。
このくらい家族のために自分を犠牲にできるくらいの父親が理想なのでしょう。
私も父親をやっていますが、私には少々重い内容かな と思ってしまいました。
面白い、読んでいて全く飽きが来ないし、もっと読みたくなる小説のことは確かです。
でも、新鮮組に関する小説でいえば、司馬遼太郎の「燃えよ剣」の方が熱くなれると思いますよ。(司馬遼太郎のファンであるという贔屓もありますが、、、)
いろいろ感想を述べましたが、読んで損は絶対ない小説です。そして、浅田次郎さんの小説をこれからも読み漁るつもりです。
いまさらですが、浅田次郎さんの小説は、私のマイブームとなっていますからね。
武士道=家族愛という破天荒な価値観を何と新撰組に持ち込んで読者を納得させてしまう作者の筆力に驚愕してしまう。インタビューの形を通して、吉村貫一郎の人物像を浮かび上がらせる一方で、インタビューを受けるさまざまな人の人物像+時代背景まで浮かびあがらせてしまう。それがあまりにリアルなので、ノンフィクションかと思うくらいだが、実はフィクションなのである。最後の大野次郎右衛門の手紙には、国家主義批判が隠されているように思います。人は、自分の妻子のためになら死ねるのであって、主君や国のために死ねという風潮がはびこると国は亡ぶと読めるのです。最後をあえて漢文調にしたのは、作者のこの思いを控えめに主張することを目的としたのかもしれません。
丁度新選組に興味が出てきた頃に初めて読んだ。
男として、義を貫く愚直な人々の物語。
けれど義というのは価値観にも似て、これという定義が難しい。
私は本作を読む中で、「義」とはとてもシンプルなのではと思った。
それは、『大切なもの・人・志を守りたい』ということではないかと―。
そして、動乱の幕末で、たったそれだけの望みがどれだけ難しかったか。
それが分かっていてなお、足掻く人たちに泣かされた。
「死ぬのは自分たちだけで沢山だ」と怒る不器用な永倉に。
賊軍と共に配流先に向かう道すがら、吉村の故郷で慟哭する斉藤に。
会津藩士に必死に声をかける南部の人々に。
生涯の友に死ねと言わねばならない次郎衛に。
小さないのちを守ろうとする人たちに。
映画・ドラマ化され、それぞれ評価されているけれど、
原作の筆力には遠く及ばない。それだけ浅田次郎氏の、
まるで自分がその世界にポンと置かれた様なリアルさが見事。
吉村やその息子に関わった人達による語りで物語が紡がれて
いくのも面白い。
難しい幕末時代を扱ってはいるが、気負わずに最後まで読める。
余りにも心揺さぶられて泣けてしまうので、通勤途中等ではなく、
一人でじっくり読んだほうがいいと思う。
全編を貫くのは、男同士の血と涙と心を砕いた面子のたてあいです。
ふと我が身を振り返らざるをえない状況が多々出てきます。今目の前に居る人の何枚向こう側までを気遣えているだろうと。
もちろん時代が違えば対面上重きを置くところも違いますが、皆さんがこの本を読まれているということは現代でも重きをおく男の想いは同じなのかもしれません。
大野氏との幼い頃からの身のおかれ方、子供時代のいじめ、あらゆる局面で心の深い部分に触れてくるやり取りがあります。
途中でフィックションなのか現実なのかわからなくなります。
表面上の感動より一段深いものを感じさせてくれる作品。素晴らしいです。









